五芒星の書き順も反転されている!? 追加:五芒星が悪魔の印となった理由

五芒星は書き順によっておまじないの効果が変わるらしいが、現代では反転した呪術が流布されているかもしれないという少々オカルトな話。
五芒星の書き順で効果が変わる?
先日YouTubeの都市伝説テラーが
「五芒星は書き順によって善いおまじないにも、危険な呪いにもなるから気を付けなければいけない」
と言っているのを小耳に挟みました。
オカルト界隈では誰もが知る話だと彼が言っていたので検索してみたのですが、書き順による呪術的な効果を解説しているサイトが一切ヒットしません。
出てくるのは性格診断の情報ばかりなのですね。
たとえばこちら。
⇒星の書き方で性格が分かる心理テスト
この記事によればどこから最初に書き始めるかで性格診断でき、
上:ぐいぐいリーダータイプ右:愛されたい八方美人タイプ右下:夢が大きいロマンチストタイプ左下:こだわりが強い芸術肌タイプ左:自分に正直なリア充志望タイプ
と分かるそうです。
五芒星での性格診断ってどうなんでしょう?
五芒星の書き順による性格診断は当たっていましたか。
統計などの根拠も無いようなので、上記事の方も仰る通りお遊び程度に考えましょう。
ちなみに私の書き順は
上→右下→左→右→左下(上へ戻る)
です。
しかしご存知の通り私は全く「ぐいぐい引っ張るリーダータイプ」ではありません笑。責任感は昔はあったのでしょうが今はあまり無い気がします… やる気が湧かなくて申し訳ない。
なお五芒星の書き順については「性格よりも、利き手の影響のが強いんじゃね?」説が支持されているようです。
実際は利き手も微妙。教育の影響のほうが強そう。(出現率の集計データは後述)
検索ヒットしない不可解と、AIの怖い回答
なぜネット検索では五芒星の書き順について性格診断の記事しか出てこないのか?
同じ疑問を持った人が知恵袋で質問していました。
「オカルト界隈では周知の話」とインフルエンサーが語っていたのに検索ヒットしないのは不可解です。
私がしばらく様々に言葉を変えて検索していたところ、ある瞬間AIから
「まず底辺で右から左へ一本線を引き、(略)一筆書きで五芒星を閉じるのが正しい描き方です」
などと回答が出ました。
頭の中でその通りに描くと逆五芒星となりました。
逆五芒星は一般に悪魔を表す印※とされていますね。
※これも源流を辿れば眉唾な話なのですが、少なくとも現代一般には悪魔のシンボルとして逆五芒星が設定されています。このため「悪魔崇拝」教の信者たちは逆五芒星を掲げているとか。
明らかに危ないAIの回答です。
どこのサイトからの引用なのか? ぜひそのヤバいサイトをマークしておきたいと思い参照URLを探したのですが、なんとAIはURLを表示していませんでした。
つまりサイトからの引用ではなく、AI自身が誰かに教えられた通りに「逆五芒星を描きなさい」と質問者を誘導したことになります…。
スクショを撮らないまま画面を閉じたのは迂闊でした。
後日同じ質問をしてみてもAIは二度と上の回答を返さなくなりました。どうやらこの質問自体が警戒されて修正されたようです。
都市伝説系陰謀論を信じる方が飛びつきそうな話。笑
でも最近では陰謀論の裏付けとなる話が表に出るようになりましたね。今回のように自ら悪魔崇拝を匂わせる企業・団体も増えています。
噂は何割か真実だったのかもしれません。
少なくとも現代において、世界を反転へ導く思想が暗躍していることは私も確認している事実です。
どの書き順が多数派? 日本での集計結果
ところで日本において、どの書き順で五芒星を書く人が多いのでしょうか?
昔ネットで大集計した人の記録を発見しました。
⇒星の書き順と右利き・左利き(@psypubさん)より
集計したのは@decostatwさんとのこと。
この集計によれば利き手による違いは若干あるものの、
「14325(上スタート左下へ…)」
「23415(左スタート右へ…)」
の順で書く人が多かったようです。
私の家族も最多数派の「14325」で、「他の書き順で書く人がいるの? 信じられない!」とのことでした。
他の書き順の人がいるなんて信じられな~い!
とは思いませんでしたが、下から書く人がいることには驚いてしまいました。書きづらそうですがけっこう多い。
右利きで右肩(3)から書き始める人が少数ながらいることにも驚きました。手前から向こうに引くのは書きづらいでしょう。
こうして見ると幼い頃の教育が強いのでしょうか?
皆、誰かに最初に教わった書き順で書いている気がします。
陰陽道では「15234」が正解か
冒頭の知恵袋回答よれば、東洋においては上から書き始め右下へ降ろす「15234」が正解のようです。
単に星形を書くということなら特に順番はありませんが、五芒星(陰陽五行の印)ということなら星形の天辺が五行の開始の「木」に当たりますのでそこから始まり、五行相剋の順に右下(「土」)→左上(「水」)→右上(「火」)→左下(「金」)→天辺(「木」)で一巡ですね。
木→土→水→火→金(→木)
であれば全て剋する… つまりエネルギーを抑える方向へ描くことになります。
そのうえ最後は一巡して気を閉じるので
「封印」
となる。
魔物が入って来る隙がなく、中央の五角形に封じた者は守られる。
これが東洋において五芒星を護符とする術の理屈なのでしょう。
私は幼い頃にこの書き順を誰から教わったのか? 全く記憶にありませんが、知らず陰陽道的な正解で書いていたようです。
無意識に前世で得た知識がこう書かせたのかも、とも思ったりします。
西洋ではどの書き順が善い? 反転が流布されている可能性
ただし15234が正解となるのは東洋の陰陽道での話。 西洋では何が正解か分かりません。
分からないからこそ検索して調べていたのですが。
ちらと答えらしきものを感じたのは、書き順集計で見つけたこの投稿。
うーん?
「1→4は悪魔封印、1→5は悪魔開放」??
東洋の五行とは完全に正反対。
陰陽道だと「木→金」で自分の筆(指)が剋される方へ動くことになり、逆に魔が開放されるか引き寄せられることになります。
西と東はもともと思想が反対なのか。
それとも、故意に真実を反転した話が流布されているのか……?
直感ですが後者のような気がします。
1→4で悪魔封印されるという話の、占いなら占いなりの根拠も示されていないところが怪しい。
占星術で分かる通り、西洋では時代ごとの宗教やイデオロギーの都合で占技法が改変されてきました。特に近代の悪魔思想=反転思想のもとでは180度反転されて流布されています。
【関連記事:別館】太陽星座占いは「悪魔崇拝」発祥!? 太陽中心で占うべきではない真の理由
ところが19世紀までの東洋人(共産主義がまだ浸透していない頃)は伝統を重んじ、古典をそのまま伝える傾向がありました。このため西洋の思想について、古い時代の原典思想が保存されていることが多いです。
五芒星の儀式でも同じことが言えるのではないでしょうか。
つまり誰かが現代「悪魔崇拝」の目的を実現させるために、「悪魔開放」と「悪魔封印」の儀式を反転させて流布している可能性があるということ。
ちょっと陰謀論めいていて俄かには信じられないでしょうか?
でもなんとなくこの反転儀式こそ、冒頭YouTuberの語る「オカルト界隈で流されている五芒星儀式」ではないかと思いました。
YouTubeの都市伝説界隈には反転された嘘がばらまかれ、歓迎されていることが多いからです。
先にお話しした【AIが逆さ五芒星を正しいと誘導する】という怖い現象もこの推測を裏付けます。
反転されたらしい書き順が多数派の現代…
ここまで推測して気になったのは、実は悪魔開放の儀式かもしれない「14325」を書く人が現代日本人で最多ということです。
五芒星の書き順は物心もつかない幼い頃に身に着けるもの。
と言うことは小学校低学年の頃に担任した教師か、幼稚園の先生などに吹き込まれたか。
もしかしたら日本人は幼い頃から悪魔開放の反転教育を受けさせられてきた可能性もあります。
なお、もし本当にここに書いた推測が本当だとしても「14325」で書いてきた方が書き順を変える必要はありません。
どの書き順で書く人が悪魔だとか天使だということもないでしょう。
五芒星の書き順で悪魔が封印されたり、開放されるという話も眉唾です。
(神社の護符くらいの影響はあるかもしれませんが)
そのように本気で信じ込んでいるのは現代ではオカルトマニアだけ。
ただ私が気持ち悪く思うのは、そのオカルトの思想を信じる悪魔崇拝信者たちが、現代日本で反転呪術を流布しているらしい。一般人を使って悪魔開放の壮大な儀式をしているらしい……というこの痕跡ですね。
何度も書きますが現代では、全てにおいて反転された嘘が流布されています。
オカルトだけではなく現実の歴史やニュースまでもが180度反転されています。
日本人は心地良く反転デマに流されている人が多いのですが、このまま気付かず利用されているといずれ実害を被るでしょう。
(と言うか先の敗戦や、ここ30年以上の経済衰退など既に充分過ぎるほどの実害を被っていますが。これでも気付かないのでは覚醒は難しい)
追加情報。五芒星が悪魔の印となった本当の理由
追加の話です。
今回この件で調べていて、そもそも五芒星が悪魔の印と言われるようになった決定的理由を知りました。
五芒星は、キリスト教会にとって闇深い歴史もあるが、中世では、身を護るために使われる記号だった。五芒星の5という数字は、指、感覚、磔刑に処されたキリストのの傷、聖母マリアと息子イエスが受けた祝福、騎士道の美徳、その他もろもろの「数」を表していた。五芒星は、イギリスで10個程しか見つかっていないが、中世の教会全盛期には、ダビデの星と呼ばれる六芒星で代用されることもあった。五芒星はグラフィティに多く、悪魔の上や人物の横に描かれるケースが多かった。悪魔の上に五芒星を描くと、その悪魔から身を護り、人物の横に描くと、その人物が守られる、と信じられていた。
五芒星は西洋でも古代から「護符」として使われていた。
そのため絵画で悪魔の上に五芒星を描き、悪魔から人々を護ろうとした。
ところが後世その絵を見た人々が、悪魔に五芒星マークが描かれているので「これが悪魔の印なんだ」と勘違いした。
という笑い話らしい。
幽霊の正体見たり枯れ尾花。
何てことはない、文字が読めない人々の勘違いに過ぎなかったのでした。
他の説ではキリスト教会によって異教徒の神が「悪魔」とレッテル貼りされ、たとえばイスラム教の神に逆さ五芒星を充てるなどして誹謗中傷したので、逆さ五芒星が悪魔のシンボルになった等といった話もあります。事実そういったプロパガンダも行われたのでしょう。
ただ案外、単純な庶民の勘違いのほうが大きな影響を持って広まりそうだと思います。
妙に納得してしまう話でした。
いずれにしてもこれほどに馬鹿馬鹿しい人間の勘違い、教会やカルト反転イデオロギーのご都合主義は真理へ傷も付けられないでしょう。
五芒星は古代も今も神聖な「護符」として有効であり、宇宙の真理は反転されないまま存在し続けています。
0 comments