死の後、数日間の話

 


今回は、「人は死んだ直後どのように過ごすか?」についてお話ししたいと思います。


臨死体験は生きている人の話


よく「臨死体験」を話してくださる人はいらっしゃいます。
お花畑を見たとか、先に亡くなった家族を見たとかいうものです。

実は先日、私の義父が危篤となってから生還したのですが
「手術中の自分の体を天井近くに浮かび上がって眺めていた」
という体験を話してくれました。
幽霊話など日ごろしない、現実主義の義父です。嘘をついているとは全く思えない。

私も全身麻酔の経験がありますが、義父の体験とは全く違って麻酔を吸った瞬間に意識ゼロでした。生きている人間が麻酔を受ければ、手術中に夢を見られる状態ではないことが分かります。
やはりこういう体験を話してくれる人は、手術中に魂が体から抜けているのでしょう。

このように、生きている者が話す「臨死体験話」はけっこう多いけれど、死んだ後のことを話してくれる死者はなかなかいません。
亡くなっているから話せない。当たり前ですが。
また仮に霊感のある人が幽霊に話を聞いたとしても、その霊魂はたいてい現世に留まっている方なのですよね。
「地縛霊の生活」というものが一般的な例として参考になるのかどうかについては、はなはだ疑問です。

一般的な死~転生の過程を教えられる可能性があるのは、前世の記憶がある者しかいないでしょう。
死んで・生まれ変わった、という過程を通って来た記憶があるので、大多数の人がいずれ辿るはずのその道を教えることが出来るはずです。


中間生


そんな「前世の記憶」がある人々の話をまとめている良書が、お馴染みブライアン・L・ワイス博士の『前世療法』シリーズです。彼は輪廻転生というものがあるかないか、という検証に耽溺せず、患者の話をそのまま記録されているので参考になります。

その本で書かれているのが、「中間生」という状態です。

魂は肉体が死んだ後に体から抜け、生と死の狭間のような場に辿り着きます。
これが「中間生」の状態。
私も直前の前世ではこの「中間生」の記憶を持ちます。

臨死体験には生きていた時の教育や文化経験により様々なバリエーションがありますが、完全に死んだ後となる「中間生」は、世界中どんな人種でも似たような体験となるようです。

それは
・直前の自分の人生を振り返り
・守護霊や指導霊からアドバイスを与えられる
というものです。

中間生にいるときの感覚は、直前の人生の生き方にもよるでしょうが概ねこのような説明で共通しています。
・幸福感があり
・痛みや苦しみ不安が一切なく
・人生の全てに意味を見出す
生きているときに気付かなかった凄まじい愛情を知ることもあります。

いわゆる「魂の伴侶」、ソウルメイトの存在にはここで気付きます。
“指導霊”というものは、姿形は見えません。
声が天から降って来るような感じです。
一般的に「神様の声」としてイメージされるものです。
ただ、声といっても音声ではない点、注意してください。
意味だけが理解出来るメッセージです。
高級霊――地上を卒業して久しい先輩方の世界に、言語はありません。
これは私の前回の場合。他の方の話によれば、姿のある身近なガイド霊に付き添われて死後世界へ赴く場合もあるようです。前回、私が声を聴いた霊は一般の「ガイド霊」よりも高次元で広範囲の霊と思います。「地球を担当する指導霊」くらいの壮大な存在)

もし催眠中や夢の中などではっきり言語としての音声が聞こえたら、ちょっと「危ない」と思ったほうがいいでしょう。
脳の機能のエラーによる、幻聴の可能性があります。

※幻聴は脳のシステムエラーですから、耳という器官を介することなく脳内で直接に音が作成されます。ですから、はっきりとした音声が本当に聞こえるようです(つまり本人にとっては幻聴などではなく本物の音なのです)。幻聴かそうでないかは、「音が聞こえるか否か」で区別すると良いです。  

指導霊が行うアドバイスは、たいていその直前の人生の意味を教えるためのものであることが多いようです。
「その人生の目的はこういうものだった」
「お前はこの人生でこうすべきだった」
「この人生でクリア出来なかった課題はこういうものだ」
等々。
学校の先生の答え合わせみたいな感じです。

ちなみに優しい先生です。
優しさを通り越して完全なる寛容の意識を感じます。
指導霊に感情はありませんので悪いことをしても叱られることなどはないでしょう。
ただ生前に他人を虐げるなどのひどい罪を犯していた場合は、
「残念。もう一度やり直し」
と事務的に告げられるのではないでしょうか。

人生は100%自己責任です。
閻魔大王など裁いてくれる者も、神もいません。だからこの「中間生」で指導霊や神様から罰を降されたり、地獄へ落とされることはありません。
ただし罪を犯した人にとって、次に生まれる人生が「地獄」であろうとは言えます。

あるいは……これは想像ですが、善行を重ねて人生を卒業した者が高次元の場に昇って高級霊となる、と言われているのと同じように、悪行を重ねた者が落ちる「地獄」に近い低次元の場があるのかもしれません。
それが昔から言われていた
「天国」「地獄」
の真相かな、と思います。
つまり、ヨーロッパ的な死後世界と仏教的な輪廻転生思想、あわせたものが正解に近いのだと思います。

転生し人間界へ戻って行ける魂には、まだ可能性が与えられていることになります。


筆者の体験


では、具体的に人は死の直後にどのような体験をするのか?
ここからは自分の体験を手がかりとして考えてみたいと思います。

以下は自分が観た死後の記憶です。
小説などにも書きましたので「もういいよ」と思われるでしょうが、小説はフィクションであって正確ではないので、「神秘体験の記録」として求められる方はこの記事を参考にしてください。

(死に近付き、肉体が遠くなっていく。意識が高く昇って行く感覚)
自分を呼ぶ者たちの声がしばらく聞こえていた。
その声が少しずつ、少しずつ遠くなっていった。

気付けば空と地の間のような場に居た。
見渡す限り空が続いていた。
上も、下も、澄み切った空。淡い青。

(この時点でもう完全に死んでいると思います。地上と天上の間にいるようです。物質的な高所とは違います)

自分の体を見ると生きている時と同じ服装をしていた。

(肉体はないのですが、体があるかのように振る舞うことが出来ます。私は日常着ていた衣服で、立ち姿勢でいました。なお普通に肉体があるときのように目の位置から自分の体を見下ろすのではなく、遠くから自分の姿全体を見ることが出来ます)

服を眺めながら自分の死んだ時の年齢、職業など、生前のことを思い出す。(確認する)
目の前の空がスクリーンとなったように、人生の映像が映し出されて一気に流れる。
ここで全てのことを思い出す。

指導霊からのメッセージが聞こえた。
「お前の人生に一切の罪はなかった」……
生前、自分はたくさんの人を殺したため罪があると思って非常に苦しんでいたが、死後の意識から眺めれば罪はないと知った。

先ほどまで生きていた頃には辛かった全てのことが、もう全く辛くはないと感じていた。
痛みはなく、苦しみも一切なく、ただ幸福に包まれていた。
空のスクリーンに大きく、生前の知り合いの顔が映し出された。
凄まじい愛情が感じられる。
彼とは長い転生の間で深い絆で結ばれた、“魂の伴侶”だったと知った。
……略
実はこの後も指導霊との会話は続いていました。
私は
「もう人生には満足した。生まれなくてもいい」
と言ったのですが、指導霊から
「まあまあ、そんなこと言わずに。もう一度くらい生まれてみないか?」
などと諭されて(笑)生まれることになったという経緯です。

どうやら私は疲れ切っていて、現世に生まれる気力が本当になかったようです。
そこを「まあまあ。そう言わず」などと指導霊が諭すのは、なんだか漫才のようで、本当にあり得るのか?とちょっと首を傾げてしまうのですが。
現状の人生を振り返ってみれば「さもありなん」です。
(疲れていたから休ませていただくために生まれたのだと思えば筋が通る)

ところでこの体験から興味深いな、と思ったのは、人は死後も生前の服を身に付けているらしいということでした。
生前の服とは「最後に着ていた服」、ではないのでご注意を。
「生前のその人を象徴する服」です。
つまり、健康だった時に最もよく着ていた服、気に入りの服を着ているようです。
 →その後、そうではないかもしれない(実際に普段着で埋葬されたかもしれない)と気付きました。これ以外に中間生の記憶が無いのでどちらが正解か分かりません、すみません。

それから驚くのは、死後しばらく地上の人々の話し声が聞こえていたらしいことです。
どう考えても肉体は終わり、耳の機能などないはずなのに、地上の人があれこれ話していたことが死者の自分に届いていたフシがあります。
たとえば、死後の自分について誰かが評価した言葉。
それから、戒名 諡号(その意味)。
これらの話し声が、自分では地上の人々の声だとは気付かないままに記憶されています。

どうも昔からよく言われているように、
「死者の枕元で遺産分けの争いをするな。本人が聞いているから」
というのは本当らしいです。

遺体を焼いても無駄です。耳で聞いているわけではないので、死者には聞こえます。
だからお葬式で亡くなった人の悪口も絶対に言わないように。死者にその声はしっかり届いていますよ。

さて、ではいつまで生前の服を着ていたり、地上の声が聞こえているのか?というと、これが一般に言われているように49日という日数が目安になるのではないかと思います。
この一ヶ月半前後とはたぶん、生まれ変わりの準備に入る頃までの期間です。

前の人生から次の人生へ生まれ変わる場としての「待機場」に移れば、意識がストップしますので、もう地上の声は聞こえないでしょう。姿形もなくなるから、前の人生の服もここで消えるはずです。

生まれ変わりの「待機」をしている間、時は感じません。
(正確に言うと時間のない場にいるのだと思います)

百年以内に生まれ変わる魂もいるいっぽうで、千年待ち・二千年待ちの魂もあると思います。
その待ち時間の感覚はないということです。
私もいきなり二千年近く時空を飛ばされて来たというイメージです。

なお、一般的には天国から地上を見下ろして親を選ぶ様子が語られています。
私の場合は、今世の親を選んでいる記憶はありません。
上にも書いたように指導霊に「まあまあ」と諭されて生まれたくらいなので、自分から積極的に親を選ばなかったのだと思います。
本人にやる気がないので、いざ生まれる時は強制で飛ばされた、のかもしれません。
この部分だけ特殊事例ですので参考になさらないでくだい。笑

ほとんどの方は「生まれたい!」と強く望み、人生を楽しみにして生まれて来ています。
生まれるチャンスが与えらえる機会は、オリンピック選手に選ばれるように幸運なことなので、生まれる意気込みは相当のものです。

両親や生まれる家庭も、当然ながら自分自身で必死で選びます。
もちろん不幸な家庭に生まれる魂もあるでしょう。
それすら選んで生まれて来ている、と言うのが真相です。何らかの課題クリアのためにです。

今現在、死にたいほど苦しんでいる方は「自分で望んで生まれて来た」と考えるのは抵抗があると思いますが、自ら理由あって選んだのだと思えば人生全てのことに意味があると言えます。

補足

ただし「自分で選んで生まれてきた」と言っても、たとえば虐待をする親のもとに我慢して留まる必要はありません。その虐待から逃れて自分らしく生きること、その選択をする勇気を出すことが人生課題であると考えられます。

また虐待をする側、暴力をふるう側も、被害者に対して「お前が選んだのだから受け入れろ」と自分が暴力をふるうことの言い訳として輪廻思想を使ってはいけません。暴力をふるう側はそれを行わない自制を養うことが人生課題であることは明らかです。もしその暴力の誘惑に負けて、幼い我が子を殴って殺してしまったならば、来世以降に相応のツケが廻ってきます。自己中心的に行った悪事が「罪を悔いて、神に祈れば消える」などと甘く考えてはいけません。宇宙法則、自然法則はもっと遥かに厳しいものです。
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前世を思い出す方法。安全な退行催眠のやり方と、注意してほしいこと

 

 

 前世の記憶を思い出したいと願う人へ、私はまず『前世療法』で有名なワイス博士の催眠CDなどをお薦めしています。精神医学博士による催眠であり、ヘミシンクなどと比べても安全だと考えるからです。

 

「ワイス博士の催眠CDを聴いても前世の記憶は蘇らなかった」と仰る方へ。
まだカウンセリングやセミナーを予約するのはお待ちください。まずこちらの方法を試してみては。
私はこの方法で前世を思い出しました。
友人が雑誌で見たというだけの方法なので、まったくお金はかかっていないのです。前世を思い出すべき人がお金をかける必要はありません。

※こちらを必ず読んでから行ってください →注意及び免責

 

 

前世を思い出すための自己催眠、具体的なやり方


実は私はワイス博士のCDでは、ストーリーとしての人生を思いだせたことはありません。ワンカット程度ずつの切れ切れの映像を見ることは出来るのですが。

たぶん販売されているワイス博士のCDは時間が短いので、きちんと思い出す前に映像がストップして切れ切れになってしまうのでしょう。言葉による誘導が正直邪魔となって、映像が途切れてしまうこともあります。

さて、では私が行った退行催眠はどんなものだったか?
その安上がりで簡単な方法はこちらです。

① アナログ時代のテレビの「砂嵐の音」を流します。


この音源を得ることが第一関門だと思います。昔はテレビを砂嵐に合わせれば良かっただけですが、今はそんな音を出してくれるテレビがありませんね。ネットで音源を探してみてください。  ⇒砂嵐の音
何故、砂嵐の音を使うのかと言うと、上の検索でも分かるように「母親の胎内の音に近い」からだと思います。

② 部屋を暗くして、仰向けに寝ます。


ゆったりとした姿勢で寝ることが出来るなら、ソファでもベッドでも布団の上でも良いです。

③ 目を閉じ、現在から少しずつ記憶を遡っていきます。


なるべく順番にゆっくり辿ってください。
 現在 → 学生時代 → 幼稚園時代 → 幼い頃

④ やがて、記憶を思い出せなくなるほど昔へ辿り着くでしょう。


先を思い出そうとすると、思い出せなくて苦しい感じがあります。

⑤ それでも思い出そうとしてみてください。


すると、真っ黒で分厚いカーテンか、暗く深い堀のような感覚がイメージされるかと思います。
それを越えることには恐怖を感じますが、思い切って飛び込んでみましょう。

⑥ 黒いカーテン・闇の堀を越えた先に見える映像が、前世の記憶です。


……

⑦ 30分くらいしたら現実に意識が戻るようアラームをセットしておいてください。


ここで気持ち良くなって眠ってしまうと、見た映像を忘れてしまいます。


たったこれだけです。
⑤~⑥は人によって差があると思いますが、多かれ少なかれ最初は抵抗を感じると思います。
「黒いカーテン」または「暗く深い堀」は、今世と前世の境目でしょう。
つまり死の領域です。
この堀で仕切って、前世の記憶が今世に流れ出ないよう堰き止めている気がします。
だからここは「越えてはいけない領域」という感覚があって当然です。
私の場合、とても怖かったのでここで引き返そうとしたのですが、引き返すことが出来ず“落ちる”ような感覚で向こう側へ行ってしまいました。
その後、最初に見えたのは薄いヴェールが風で持ち上がり、ヴェールの向こう側の景色が見えるような映像です。
死の領域を越え、前回の人生の記憶が開かれる様子がイメージ化されたものと思います。

★この退行催眠で私が見たイメージについてはこちら ⇒死の直後  ⇒前世記憶


催眠中のコツ、判断のポイント


この方法は、自分で自分にかける退行催眠なので危険はないはずです。

危険な暗示をかけないよう自分の無意識がコントロールしてくれるはず。

ただ死の場面に直面したり、ショッキングな出来事に遭遇したら体と同化せずすぐに視点を離してください。現世の記憶と同じように、少し離れた視点から客観的に自分を眺めることが出来ます。こうすれば、「痛かった」「苦しかった」という記憶はあっても体感として感じることはありません。

ところでこのような催眠の場合、
「単なる自分の空想がイメージとなって出て来てしまうのでは? だとすると本物の記憶か、単なる空想か区別がつかない」
と思われるかもしれませんが、心配要りません。

私は、記憶が蘇る前に
「自分の前世は落ち武者だったんじゃないか?」
「江戸時代の町娘かな」「出来ればドイツの靴職人がいいなぁ」
等々と次から次へと自分なりに思いついた前世をイメージしていましたが、本物の記憶は圧倒的なリアリティがあり、泡のように湧いてきた空想を全て吹き飛ばしてしまいました。
(と言うよりも、記憶へ切り替わると自動で映像が再生される感じで現在の思考は入り込みませんので、妄想に左右される余地はありません)

ちなみに、私の前世は一瞬たりとも自分で想像したことがなかった時代・国・立場の人生でした。
本物の前世の記憶を思い出したときは、自分の空想力がどれほど貧困だったかを思い知って落ち込むことでしょう。


そのイメージが本物の前世の記憶かどうか? 判別する目安


本物の前世記憶だったら、次のような感覚があるはずです。

・圧倒的なリアリティ


記憶が蘇った瞬間、空想映像から現実に切り替わる感覚がある。ドラマを見ている時に急にニュース映像が飛び込んできたかのようなリアリティを感じる。

・予想外の内容


それまで想像していた前世とは全く違い、徹底的に期待を裏切ってくれるのでガッカリする。(たいてい自分で自分の過去は嫌なものである)

・アイデンティティの一致


ただし、確かにこれは自分自身だと思い出す感覚がある。

・恥ずかしさがある


自分で自分の幼い頃の映像を見ているような恥ずかしさがある。穴があったら入りたくてたまらない。だが、記憶からは目を逸らせないので精神的拷問。(自分の幼稚園時代のビデオの強制上映会に等しい)

・解放感がある


記憶を思い出した後は、今まで謎だった不可解な悩みの原因が全て分かってスッキリした気分になる。

・自己肯定感を得る


前世の自分は嫌いでショックだが、不思議と「このままの自分でいいんだ」という感覚となる。

※あくまでも目安として参考にしてください。全ての方が、前世記憶を思い出す際にこの全ての条件を満たすわけではありません

ポイント、おさらい。

前世の記憶とは嫌なものである。何故なら、反省すべき過去がなければ、あなたは今ここに居る必要がないから。


皆様が上の全ての感覚を満たすとは限りませんが、少なくとも前世を思い出すときは必ず「嫌だ」という感覚があるはずです。
ショッキングな映像もあると思います。
人によっては死の瞬間を思い出すこともあるでしょう。
前世とは誰にとっても100%夢の物語ではないのです。ファンタジックで幸福な夢だけを思い描いているなら、今すぐ前世への興味は捨てたほうが良いです。


他人の魂に憑依されたか否かの判別(チェックリスト)


憑依体質の方は、前世の記憶を思い出している最中に他人の魂に乗り移られることがあるようです。
この場合、その他人の記憶を「自分の過去生」と勘違いしてしまう場合があります。
見分けるポイントは次の通り。下記のどれかが当てはまったら、前世の記憶ではなく他人の過去を見てしまっただけの可能性があります。

・知らない言語を話せるようになった


亡くなったばかりの幽体は言語を記憶していますが、 長期間「死の領域(中間生)」を越えて転生した魂は言語記憶などの情報が曖昧になります (特定の土地以外では必要がなくなるからです。必要がないため来世で言語記憶はダウンロードもされません)。
自分の名前や親しい人の名前など、キーワードだけ思い出す人はいるようですが言語を操れるようになることはほぼないと思います。
(幼少期の前世記憶は例外。参照:『前世記憶とは何か』
もし鮮やかに知らない言語を操れるようになったら、最近死んだばかりで浮遊していた魂に乗り移られた可能性があります。 


・その記憶と今の人生に共通点がない 


特に重要です。
家族構成、家庭環境、小さい頃に得意だったことなど、全く共通項がない場合は他人の魂に乗り移られた可能性が高いでしょう。幼い頃は前世の影響がまだ残っていますので、少なくとも性格や得意分野には必ず共通項があります。

・記憶を思い出しても、現在の悩みの原因が分からない 


自分の過去生なら、現在の悩みの原因をその記憶に見出してスッキリした感覚があります。当然ながら、他人の人生を観ただけの場合はこのような感覚がありません。

・記憶を思い出した時を境に、急に恐怖に襲われるようになった


過去生で自分が経験したことなら、必ず今世に想い当たるふしがあるはずです。
水で亡くなった人は水に対するトラウマ、埋められて殺された人は狭い場所を怖がるなど。それは前世記憶を思い出す遥か以前、生まれた時から抱いている不可解な感覚です。
今までそんな恐怖はなかったのに、記憶を思い出した日を境として急に何かが怖くなった場合は、明らかに他人の魂に憑依されているだけです。(前世の記憶を思い出した後は、逆に今まで不可解だった恐怖が少しずつ消えていくのを感じます)

以上、参考になればと思います。


※必ずお読みください※ 注意及び免責


この記事を書いている者は心理療法の専門家ではありませんので、何か問題があればすぐ医師にご相談ください。 当サイト運営者は精神疾患・身体の不調について一切の責任を負えません。

<注意点>
催眠中、耳元や頭の中ではっきりとした音声が聴こえた時はすぐに中止してください。前世の会話が音声で聴こえることはありません。全て現世の記憶と一緒で、「何を言われたか」や相手の声のトーンを思い出すだけです。音で聴こえるものは幻聴の可能性があります。


【解説。この記事を置いている理由】
この記事を最初に読む方のために書いておきます。
私は、全ての人が前世を思い出す必要はないと考える者です。
当たり前のことなのですが、この当たり前が「スピリチュアル」に興味を抱く人にはなかなかご理解いただけません。

「どうしても前世を思い出したい!」と仰って、身元の明らかでない霊能者やカウンセラーのもとへ足しげく通ったり、高額CDを購入しセミナーへ通う人をよく見かけます。
そんな方へ私はいつも市販されているブライアン・L・ワイス博士のCD書籍などを奨めてきました。(比較的に安いし、安全だからです。最近行われている彼のセミナーは高額過ぎるのでお奨めできませんが)

このページは
「前世に興味があるがワイス博士のCDで全く思い出せなかった」
という方のために次の手段としてご提案したものです。
これは高額な催眠療法や霊視などに足しげく通われることを防ぐためです。
全ての霊視カウンセラーが悪徳ではないと思いますが、現実には危険なこともあるからです。またトータル数十万円もする不当に高い催眠CDや、 セミナー等に通ってお金を使い果たす人もいます。

このページに書いた方法を試してみて、それでも何も見えなかった方はいったん前世の記憶を思い出すことを諦めてください。
思い出すべき人が思い出すのです。
思い出すべきではない人は上にも書いた通りどんなに高額なお金をかけても思い出すことはありません。

境界線(上で書いた「厚いカーテン」「暗い淵」、死の領域)があって前世の記憶が今世に流れ込まないようになっているのには、それなりの理由があります。
ほとんどの方の問題は今世の人生の記憶だけで解決できるからです。
ワイス博士の著書に出てくる患者たちは今世だけで解決できない重度の問題を抱えていたのであり、ある意味では普通よりも不幸~大変な人生を送っていた方だと言えます。
前世を思い出さないということはそれだけ満たされていて、前世にトラウマがなく幸福だということです。
いずれ必要となったらその時には強制的にでも思い出させられるでしょう。

だから見えないなら無理に前世の記憶を求めることはしないでください。
それでも前世への興味を棄てることが出来ない。
どうしても、自分の前世を知りたい。
そういう方のために当サイトでは宿曜占星術による前世照会をお薦めしているのです。

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この占いをぜひ信じてみてください。 同じ宿の全ての人が同一の職業・同一の人生を送るわけではありませんが、占いで出来る範囲としては最高度に正確な推測となります。


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"出生枠"という考え方

 


輪廻転生に反対する人たちによる「反論」としてよくあるのが、
「地球上の人口が古代と現代では圧倒で違う。物理的におかしい」
というものがあります。

なんでも、
「魂の数は同じであるはずなのに、どうして人口が増えているんだ? 魂の数が足りなくなるじゃないか」
という理屈らしいです(笑)。
そもそも地上の物理では計測出来ないものについて、「物理的におかしい」と言うこと自体がおかしいとは思うのですが。

ただ私は少なくとも、輪廻転生という現象は地上の物理に近いところで起きていて、物理的な見方もある程度は可能だと考えているので上の「物理論者」の言うことも一理あると思います。
彼らの考えで間違っているところは、魂とはいつも必ず100%生まれ変わっているものではない、ということです。


どうして古代と現代とで圧倒の人口差があるのに、魂が足りているのか?
理由は、もともと魂の数は地球上人口より遥か遥かに多いからです。

私はよくこの地上に生きている人々・動物について
「オリンピック選手のようなほんのわずかの選抜魂なんだ」
と感じることがあります。

私もそうだし、あなたも同じ選抜魂=セレブリティです。

ほとんどの魂は霊界とか幽界とか、地上ではないところを浮遊しているかスタンバイしているかで、現に肉体を持って生きている魂はほんの一握りに限られています。
だから生きている者たちは、いつか地上に生まれたいと待ち望んでいる魂たちから羨望の眼差しで見られていると思います。

ちなみにこのスタンバイの時間ですが、地上時間にして100年や200年のこともあるし、1000年や2000年は普通にあるらしいです。
それでもラッキーなほうです。
私も前の人生とは、「2000年近く」間が空いているという感覚があります。


ところで、今この地上の人類の数が爆発的に増えているということは、いったい何を意味するのか。
地上には“出生枠”があるのではないか、という話を前記事で書きました。
始めから生まれることが出来る日時が運命の枠として決まっている、というものです。
この枠のなかから、魂は自分の「前世からの流れを正しく受け継ぎ・現世の計画を達成しやすい」という条件に当てはまる肉体・家庭環境・土地を選び、(正確には自分に合致した出生枠が表れるその奇跡的瞬間まで延々と待ち続け)晴れて誕生します。

 ※占星術とは、この出生枠を読み、逆算でその人の前世と現世を推測する技法だと考えられます
 私の考え方(別館)⇒魂を読むためのホロスコープ・マップ

でも今、爆発的に人類の人口が増えている。
と言うことはこの“出生枠”そのものが増えていることになります。

スピリチュアル界の人々がよく言うように、現代は「何事か起きている」のかもしれません。人類が経験したことのない変化が起きようとしているのか。
それで、なるべく多くの者が経験しなければならず、“出生枠”が増やされているように思えます。
出生枠がむやみに増えたことで、未熟な魂も無理やり割り込んできている……ように感じるのは私だけなのでしょうか。

自分に限って言いますと、やはりどうも無理やりここへ割り込まされたように感じてなりません。
肉体も未熟ですし、昔から魂の半分を置いて来ているような気がしているのです(笑)。
何か急いでここへ生まれる必要があったのか。

同じ感覚を抱いている方はいるかもしれませんね。
いつの時代も大事でしたが、今はいっそう大事な時であることは間違いないので、心して生きていくべきでしょう。

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