多くの方の鑑定をさせていただいて感じたのは、「人生は35歳から」ということでした。
と言うより、「ホロスコープに描かれた人生設計が現実化するのは35歳から」かな?
若い方のホロスコープを見せていただきますと、まだまだホロスコープに描かれた人生の目的が体現されているとは言い難い。
十代や二十代前半では兆しすら見えていない場合もあります。
そのため鑑定は、それこそ「未来予測」という一般的な意味での占いとなります。
しかしこれが35歳を過ぎた頃から、本人が明確な意志をもって目指している目標がホロスコープと合致してくるのですから驚きます。
特に50歳に近付きますと、この
「ホロスコープと本人の意志決定の合致」
が顕著に表れてきます。
たとえばある方は長年外国を渡り歩いていた。
50歳となるその方の身を家族は案じていて、
「日本に帰ってくればいいのに」
と思っていた。
けれどホロスコープを鑑定したところ、その方は見事なまでに海外生活(遠方生活)をするべくして生まれたというホロスコープを持っていたのです。
本人は無自覚だったり、迷いを持っていたりしますが、やはり人間はホロスコープの通りの人生を送るよう意志決定するようです。
それは
“運命に動かされている”・“神に操られている”
のではなく、本人が心から望んでそうしているように思われます。
(言い換えますと、本人が心から望んでいる人生はホロスコープに既に描き出されているということになります)
このことから言えるのは、ホロスコープとはやはり神でも運命でもなく、自分自身が生まれる前に組んだ人生設計であるということです。
十代や二十代では、そのことに自覚を持つのは難しいかもしれません。
心の底から湧いて来る本当の人生目標だけを見据えるには、若い頃はあまりにも余計な情報が多過ぎるのでしょう。
二十代で自分の道に悩んでいる方は、まだまだ。
もしかしたら三十代でも自分という人間の枠を決めるのは早過ぎるかも。
焦らなくとも、40歳までに少しずつ道は見えて来ます。
そして迷いながら闇雲に歩いたつもりで振り返って見ると、実はそれは最初から自分で決めた道であったことに気付いて驚くはずです。