【ご質問の回答】古典占星術や易経でおススメの本、ヘッド・テイル反転の例外はあるのか


3月末にいただいたご質問メールの回答です。
パソコンのトラブルで右往左往しているうちに大変遅くなってしまいました。


なお前記事で書きました通り、皆様からいただいたメールは高セキュリティな場所で保護されていますのでご安心ください。

前記事の追記から転載:
※(遠隔でPC/OS破壊)ということはハッキングされたことになるのですが、皆様からいただくメッセージは暗号化されたウェブメール上で開封しており、DLすることはありません。つまり読者様のアドレスなどが盗まれた可能性は低いと言えます。

だとしても物騒な状況で誠に申し訳ないです。

ますます絡みにくいブログ主となってしまいました。今後はより安全にメッセージ送信できる方法を考えます。


メッセージ引用


2025年3月28日のメッセージで、以前にご質問をくださったM様より。個人情報に関わる前段は省略します。

時々吉野さんのブログ記事を読ませていただくのですが、毎回色々な気づきがあり、勉強になります。心がざわざわした時や内面と向き合いたい時に読むと落ちつくので、ひそかな楽しみ?になっています。


ありがとうございます…!
この一年、ブログ引っ越しなどで右往左往してしまったのに見捨てずに通ってくださる方が存在する。このことが本当に驚きで嬉しく、ありがたく思います。
何度もこのまま消滅しようかと考えましたが踏みとどまって良かった。
自分の書いたものが、どなたかの“ひそかな楽しみ”となっていることはこの上なく幸せです。


今回、メッセージで質問していいものかとっても迷ったのですが、とても気になったことがあるため、メッセージを送らせていただきました。
(文章を書くのが苦手なので、読みづらかったらごめんなさい。)


お気を遣わせてしまってすみません。
返信は遅れがちですが、初歩的なこと以外で気になることはお気軽にご質問ください。
M様の文章が読みづらいということは全くありませんでした。丁寧な言葉選びにお人柄を感じます。


ご質問は飛ばして(後ほど引用します)文末のメッセージを引用。

たいした質問でなくて申し訳ないですが、吉野さんに読んでいただけたらとても嬉しいです。
これからもブログ応援しています。

たいした質問ではないなどと、とんでもないです。
私自身も興味を掻き立てられるご質問で楽しめました。
最近はどこもかしこも物騒で悲しい話題が多いですから(ついそちらを眺めてしまう私も悪いのですが目を逸らすこともできず)、息抜きになりましたこと感謝しております。

今後はまたブログ更新の頻度が落ちてしまいそうですが、パソコンが使える時にはなるべく気軽な雑談でも上げていきたいと思います。


ご質問・回答


以下はご質問と回答です。

アストロマップと過去世の関係について

①アストロマップのラインが通る場所について…
ホロスコープのネイタルチャートや宿曜占星術以外のアストロマップにも過去にいた国などが表れている可能性があるのかな?と思うのですが、アストロマップと過去世の関係について吉野さんの考えがあればぜひお聞きしてみたいです。(くだらない質問でしたらごめんなさい )


>アストロマップにも過去にいた国などが表れている可能性があるのかな?

なるほど…! 不勉強で分析してみたことはありませんでした。

これまでアストロマップは“開運”、成功引き寄せのために使われるという認識で、社会的成功に興味がなかった私としては興味が持てなかったのです。
しかし最近では過去世との関連でアストロマップを読み解く人もいるのですね。
「くだらない質問」どころか新しい視点を教えてくださって感謝です。久しぶりに現代占星術でワクワクしました。

後ほど別記事で詳しく書きたいと思います。



伝統的な占術の入門本


②伝統(古典?)占星術や易経に興味があり勉強してみたいのですが、吉野さんおすすめの書籍があれば差し支えなければ教えていただけたら嬉しいです。


そうですね……
〔5/1カットしたややこしい話を最稿。読み飛ばし可〕
占星術の書籍は膨大にあり、「古典」の定義も難しいです。いつの時代を古典と考えるか。
そもそも現代日本で出版されている古典占星術の解説本はほとんど太陽中心イデオロギーで改変されているらしく、お薦めできないというのが実情。
もし紀元前の占星術を学びたいということであれば、長いこと修正されずに伝承されたインド占星術が近道かも。しかしインド占星術でさえ今は現代イデオロギーが影響を及ぼしており、明らかな改変が見られます。古典のまま正しく学ぶには3~40年前のテキストを探さねばならず難しいと思います。また正統であってもインド占星術はASCの起点が西洋占星術とは異なるため、トロピカルでハウス計算し直すなどの応用が必要であり大変かもしれません。「古典の占い方を推測する」という目的でインド占星術を眺めるなら使えるでしょう。


まずは西洋占星術の歴史からざっくり眺めるのが良いと思います。以前に別館で紹介しました『占星術の文化史』鏡リュウジ著が読みやすくておススメです。


アスペクトを用いる近代の占い方、つまり現代占星術の基礎を知りたい場合は、昭和の占星術家ルル・ラブァ先生の本が向いているのではないかと思います。

これは私が昔読んだ本の復興版か…? 買っていないので不明ですが(すみません)おススメしておきます。私もこの本が欲しいです。

他に、既にご存知かもしれませんが『完全マスター 西洋占星術』松村 潔は古典から現代までの占星術手法を網羅しています。ちょっとトリッキーなところがある先生なので初心者には向いていないのですが、中級以上の方には圧倒でおススメです。


易経については、『易経』という原典が存在しますのでその翻訳本を手に入れると早いです。
ただ(『易経』はあくまでも思想本ですから)占いのために学習されたい場合、初心者向けの占い解説が付いている本を選んだほうが便利でしょう。
私が若い頃から愛用してきたのは徳間書店の『中国の思想 第7巻 易経』丸山松幸訳、という本。分かりやすい現代日本語での翻訳であるとともに、占い方についても丁寧な解説が付いていました。
Kindle版あり
ただしこれは超訳のため、行き過ぎた翻訳が多いとのこと。高度な学習を求める人はいずれ原典で読むべきでしょう。

なお易経の原典は一つですが解釈は流派によって様々あるらしいので、本格的に学びたい場合は著名な先生に師事するのが正道です。
私は自分用に占う程度ですからそこまではしておりません。

〔参考までに〕易占に関する私の体験

ヘッド・テイルの読み方 例外について

③ドラゴンヘッド、テイルは逆に読むと記事に書かれていたのですが、それは例外(逆に読まずそのままの場合の人もいるかどうか)もあるのでしょうか?

はい、この話を公開してから今までにお一人だけ「自分はヘッド・テイルを逆に読まないほうが当たっている」と仰る方がいました。
だからもしかしたら例外もいるのかな? と思いますが、M様はいかがでしたか。


実は現代の占星術では、どうも妙なイデオロギーが入り込んで「逆さま」にされた解釈が多いようです。

こちらの記事は太陽星座推進のおかしさについて書いていますが↓、


このような反転操作が思想・歴史・現代のニュース報道に至るまで全てにおいて仕組まれています。


私はこの現状を知った結果として「ヘッド・テイルを逆に読むべきだ!」と発見したわけではなく、ただ純粋に自分の記憶と照らし「反対だ」と気付いただけなのですが。
その点と、歴史反転や道徳反転の点が結びつき線となって、現代全般で行われている犯罪に気付いた感じですね。


もし「逆さまイデオロギー」でヘッド・テイルの読み方が改変されたのだとすると、やはり占いの理屈では逆に読むほうが当たるはずです。
実際に私個人が得たデータでは「逆に読んで初めて当たっている感覚を得られた」と仰る方のほうが多いようです。
ただし何にでも例外はあり、世間で言われている通りに読んだほうが当たっていると感じる方もいるでしょう。
そのような方が悪魔崇拝だというわけではありません、もちろん。
そういうことを言い出したら異端狩りとなって危険。


占いは科学ではありませんが、科学と同じように「事実」と照らし合わせて解釈を積み重ねるべきと考えます。
占いの場合の「事実」とはあくまでも当たる、当たらないの感覚。
ご本人が「当たっている」または「当たっていない」と感じるその感覚を否定すべきではありませんね。例外があるとすればその例外も大事だと言えます。



…アストロマップ以外の回答は以上となります。
研究が未熟なため不十分なところはありますがご参考になれば幸いです。


このたびはご質問ありがとうございました!


 

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