noteにて日本始原図とアメリカ始原図の記事、どちらも高評価をいただいて感激しました。
無名なアカウントがこのように反応をいただけると思っていなくて驚きです。noteで投稿してみて良かったと思います。
ご支援ありがたく受け取りました。
これからも長く発信できるよう、体力とメンタルを調整しながら続けていきます。
人工ホロスコープ、後から見抜かれた本性
さて今回マンデン占星術を分析していて気付いた件、追記です。
運命に関わる話なのでこちらで先に書いておきます。
今回はアメリカ合衆国の建国ホロスコープ(始原図)を分析しました。
アメリカは比較的に若い、といっても18世紀の建国。
建国時は当然、土星より遠い星々や小惑星は発見されていなかったわけです。それなのに、しっかりと海王星や冥王星が表す通りにアメリカの現実が動いていることは面白いです。
さらに今回はサビアンシンボルも読んでみたのですが、アメリカの本性が見事に表現されていて背筋が寒くなりました。
サビアンシンボルの開発は、もちろんアメリカ建国の遥かに後だというのに。
特に“裏”のホロスコープについて、ASCサビアンシンボルが裏集団の本性をズバッと表していて怖いですね。
その度数がC太陽と同じであることも興味深いです。
後の建国となるC国が意図的に月日を合わせた可能性もありますが、だとすればサビアンシンボルはノーマークだったようです。
そのために双方とも正体をさらすことになったのか。面白い。
願いを叶える「呪術」は天に通るのか?
note記事の公開部分でも書いた通り、あの“裏”ホロスコープは占星術に詳しい人々が企図して設定したものだと考えられます。
つまり人工に近いホロスコープだということ。
【人工始原図の作り方】占星術的に都合の良い日時を選んで“ここが始原だ”と主張します。ただしその日時が建国日として国民に浸透するかどうかは分かりません。アメリカは失敗で、表向きの建国日がずれてしまった例でしょう。
建国者たちは理想を叶えるホロスコープを選んだつもりだったのでしょうが、後から登場したサビアンシンボルにみごと邪念を見抜かれています。
あのような事例を見ると、やはり人間ごときが設定した理想――と言うより「邪念」をこめた呪術は通らないのだなと感じます。
いや、アメリカの裏ホロスコープは人工でも企図した通りに実現しているのか。
ただし邪念ある人間たちの思惑通りにはいかなかったようですね。
逆にあの裏ホロスコープは彼らの正体を明かす証明書として正確に機能しています。さらに、彼らがいずれ落ちる穴を示す地図ともなっています。
浅はかな人間の知恵では運命をコントロールすることは不可能だし、邪念をもってコントロールしようとすればマイナスの結果を招くことの典型例と言えます。
吉日選択は相応な願い
ところでそんなアメリカ裏始原図と比べると、大日本帝国の始原図はほとんど現実に反映されなかったようです。
C国の露骨に人為的なASC水瓶座設定に至っては、天も「完全無視」ですね笑。まったく現実に反映されていません。
(なおC国の始原図では、ASC以外実現しているようです。月日と時間だけ意識して設定した幼稚な呪術だったということ)
どうやら漠然とした国家繁栄を願う吉日選択とか、あまりに幼稚な操作は呪術として効果がないようです。
そもそも東洋には昔から何事かを始める際に吉日を選ぶ習慣があります。
たとえば建国の儀式はプロの占い師が最適な日を吟味するのは当然のこと。
戦争ではなおさら吉凶が重要となりました。出陣の際には、自軍にとっての吉日が選ばれたものでしたね。
現代日本でも法人登記の日とか、結婚式の日などに吉日を選ぶ習慣が残っています。
そのように習慣化された占術は良くも悪くもあまり意味を持たない気がします。
あえて悪い日を選ぶよりは無難といった程度です。
それはたぶん、分相応で当然の願いをこめているだけだからです。
国家繁栄や家内安全、夫婦円満といった願いに「邪念」があるとは言えません。誰もが幸福を願って励み、受け取る権利があります。
だから漠然と繁栄を願って吉日を選ぶ程度ならほとんど害はないのでしょう。
大日本帝国の建国チャートも東洋的な吉日選択の発想で設定されたものだったから、あまり意味がなかったのだろうと思われます。
むしろ他の自然な(人為的ではない)チャートが現実の始原図として生きてしまったようですね。
「悪魔の邪念」、引き寄せ呪術としての人工ホロスコープはどうなるか
いっぽう西洋では運命を神が定めると考えられています。
国家や人間の一挙手一投足は完全に神が予め定めている…ことになっています。
このため運命に逆らうことは即、神に反する悪魔の行いとされます。
だから西洋では、おまじない程度の神秘術でも悪魔崇拝の専売特許と言われているわけです。
占星術も敬虔なキリスト教徒たちからは悪魔崇拝の文化として眉をひそめられる呪術の一つ。
(ただしキリスト教でも学問として占星学を扱ってきた歴史があるため、批判にはグラデーションがある)
何よりやっかいなことは、神秘術がそのように悪魔の誹りを受ける後ろ暗いジャンルとなったために、本当に犯罪的な願望を持つ人々の溜まり場となってしまったことです。
社会のルールに叛くジャンルには犯罪者が集まりやすいということですね。
このため悪魔崇拝のトレンドが席巻した18世紀以降、呪術にこめられる願いは邪念としての欲望が多くなりました。
昨今スピリチュアルで流行りの「引き寄せ法則」もこの邪念を叶える呪術の一種でしょう。
占星術ホロスコープの人工設定は、引き寄せ呪術のプロフェッショナル版として用いられてきたようです。
アメリカ裏ホロスコープは、この占星術を用いた「引き寄せ」呪術の典型だと推測できます。
この壮大な呪術の事例は、私たちに運命操作がどのような結末を迎えるか教えてくれるでしょう。
今はまだアメリカにおける呪術の結果は出ていませんが、現に彼らが設定したホロスコープ自体で正体が暴露されるなど、邪念を嘲笑う現実が表れ始めているようです。
因果応報の法理
おさらい、まとめておきます。
一般に不相応な欲望を求めて運命を操作すればどうなるのでしょうか。
一時期は運命をコントロールしたことによって富豪となり、他の人々を虐げ支配することができたとしても、いずれ必ずその借りを返すことになります。
権利もないのにもらったものは返さなければなりません。やったことの報いは必ず受け取ることになります。
…という単純に数理的な法則(法理)なのですが、この法則が多くの人間には見えないので目先の欲望を漁りがちです。
結果、自分の必要以上に盗んだ分は返済することになります。
これが因果応報という言葉の本当の意味です。
ポイント
道徳…法理を説く教え
道理=合理
補足。邪念とは何か
ここで私は何度も「邪念」という言葉を使いました。
善悪の区別に抵抗したくなる人は、この言葉にも反発を覚えるだろうと思います。
そんな反抗好きな革命家(笑)たちのためにちゃんと定義しておきましょう。
「邪念」とは何でしょうか?
「邪」は善悪の悪と被ります。でも完全一致ではありません。
たいていは犯罪行為となりますので悪と呼んでも間違いではないのですが、本来あるべき姿ではない者や、本来の道を歩いていない者も「邪」と呼ばれます。
「邪」は日本語で「よこしま」と読みます。横しまのこと。
超絶にうまい翻訳です。
「邪」はもともと道に外れるという意味ですから、横道に逸れること、あるいは横から他人の邪魔をするイメージが浮かぶ「よこしま」は意味を正確に表しています。
“風邪(かぜ)”など病名にも「邪」が使われていますね。
これも気が本来の自然から外れて病となったことを意味します。
――つまり「邪念」とは本来のその人・国などの運命から外れた欲望を抱くという意味になります。
根拠もないのに称賛を浴びる人生を送りたいとか。
権利もないのに高い地位を欲しがるとか。
他人を支配したいとか、他人の物を欲しがったりとか。
努力もしないで結果の平等だけ求めるとか …等々の不相応な欲望を抱く。
これが「邪念」です。
そして邪念を実現するために詐欺をはたらいたり、盗んだり、引き寄せ呪術などの裏技を使うと因果応報で返済することになります。
この話は過去何度もジャンルを越えて書いてきました。
今回は占星術ホロスコープの例で語りましたが、過去の関連記事も読み返していただければ幸いです。
用語の意味まとめ
運命法則において…
「分相応」とは、報いを受け取る権利があること。
「分不相応」とは、報いを受け取る権利がないこと。
「権利」とは、報いを得られるカルマ=行いがあること。 (カルマおよび報いは良いも悪いもある)
「邪念」とは、権利もないのに道理を外れて欲しがること。
【関連記事】
・ 引き寄せ法則と運命絶対論、どちらも信じ過ぎてはいけない理由
番外。占いの話ではありませんが、これもたぶん同じことを書いています。